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サンプル 第0回 大阪府立泉州救命救急センター
救急処置室
救急処置室のストレッチャーはどのようなものですか?
 分離手術台をカーボン天板の一枚ものに交換して使っています.キャスターという搬送器具を用いることにより天板のみをコラムから分離してストレッチャーのように患者を搬送します.
 このストレッチャーは患者の上下や回転など,多くの動作が可能です.



生体モニタと呼吸器はどのような機種を使用していますか?
生体モニタはPhilips IntelliVue MP60/MP70です.
呼吸器はPuritan Bennett 840Ventilator Systemです.
重症患者に装着する機器が統一されていますので,患者の移動・搬送時なども比較的安全です.



一般撮影装置はどのような装置ですか?
 固定式X線発生装置を用いています.したがって救急処置室は管理区域となっています.
 固定式X線装置は,比較的高い短時間定格を有しますが,大出力であるがゆえに,従事者は患者はもとより従事するスタッフに対して被曝に関する配慮が重要と感じます.
 天井懸垂式X線管保持装置を使った一般撮影装置は,Cアームを備えており,胸部・骨盤X線撮影では患者を持ち上げることなく撮影可能です.また,このアームを用いることで,側面撮影ではカセットや患者を保持する際の従事者被曝が軽減されます.




一般撮影の受像系は何を使用していますか?
  FCRを使用しています.
 Speedia CSで処理しています.CR consoleの映像信号を分配して初療室に表示しています.読み込み中から画像を確認することができます.
 ワイヤレスのFPDが欲しいです.



CT室
CT装置は何ですか?
 東芝メディカルシステム社製Aquilion64です.購入当初は32列でしたが64列にバージョンを上げました.
 CT室の生体モニターおよび呼吸器も,初療室と同製品となっています.患者の観察に関する不具合や,呼吸条件の設定ミス,回路の接続不良などの発生頻度は減少しました.
 部屋のレイアウトは,撮影者が頭部側から観察し,看護師は患者の横方向から観察するようにしています.死角をできる限り少なくするためです.
どのようなワークステーションを使っていますか?
 ネットワーク型ワークステーションを2機種使っています.
 一つは株式会社AZEの雷神PLUSです.
 もう一つはテラリコン・インコーポレイテッドの Aquarius iNtuition Edition(写真)です.
 独立型救命センターで,院内のほとんどのビューワでこれらを使えることは,救急の医師にとっても大変有用であると感じます.ビューワとのリンクも問題なく,快適に動作しています.





 
血管造影室
どのような血管造影装置を使っていますか?
 Philips社製のAllura Xper FD20です.
最近の血管造影装置ってすごいです.3DマッピングやCT撮影などいとも簡単にできてしまいます.秘密ですが,一部の年配技師は機能が多すぎてまだ使いこなせていないようです.



PACS
画像サーバは何を使っていますか? HyperDrum
  HyperDrumです.
 現在システムエッジ代表の田中雅人さんの力作で,導入以来6年以上ノンストップで稼働しています.当初は10TBでしたが,ドライブを交換(200GB→500GB)する毎に容量が増加し,今では20TB程度になっています.交換は簡単にできますので,経費はディスクの実費のみです.
 非常に廉価に維持でき,かつ高速なシステムです.救急医といえどもイラッとなったことがありません.




スタッフ
救急担当者は何名いますか?
  4名です.
 開院(平成6年)当時から変わりなくこのメンバーで来ました.筆者をのぞいてみんないい人たちです.




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